イソップ寓話『3人のレンガ職人』から考える目標設定の大切さ

イソップ寓話に『3人のレンガ職人』という有名なお話しがあります。主なあらすじは以下の通りです。
 
ある旅人が道中で出会った3人のレンガ職人に「何をしているのですか」と話しかけました。
1人目は、「親方から言われてレンガを積んでるのさ」と素っ気なく答えて、嫌々レンガを積んでいました。
2人目は、「生活費を稼ぐためにレンガを積んでいるんだよ」と答えて、懸命にレンガを積んでいました。
3人目は、「将来たくさんの人が訪れる立派な大聖堂を建てているんだよ」と目を輝かせながら、活き活きとレンガを積んでいました。
私はこの寓話を初めて知ったとき、とても深い話しだと思いました。
 
 
私は現在、小中学生に勉強を教えることを仕事としています。
 
そしてそれぞれの生徒にも『3人のレンガ職人』の寓話と同じように、勉強に対する姿勢に対して3通りのパターンがあることに気がつきました。
 
生徒1〜目的もなく、勉強を嫌々こなしている生徒。
生徒2〜勉強を自分に課せられた責務だと考えて、懸命に取り組んでいる生徒。
生徒3〜将来の大きな夢に向かって、活き活きと勉強に励んでいる生徒。
 
3人の大きな違いは、目標を持っているかどうかです。勉強するにあたって、まずは目標を持っていることがいかに大切か、ということが分かります。
 
また、目標は、将来にわたってなるべく大きなものがいいと思います。受験を目標にしてもいいですが、受験後にその学校で学びたいことや、将来やりたいことを明確に持っていることが大切だと考えます。
 
目標が明確になっていれば、自ずとモチベーションも高まり、勉強自体が楽しくなるでしょう。楽しみながら勉強していけば、当然、勉強の成果も変わってくるはずです。
 
お子さんがいるご家庭では、子供に勉強しなさいという前に、まずは自分の将来の目標を立てさせてあげましょう。