新年からスタートさせる自分の未来の創り方
高村光太郎 道程
チェーンプロセス
- 目標(ゴール)を期日とともに設定する。
- 目の前に目標までの道(タイムライン)をイメージする(以下のステップは目をつぶって行う)
- 目標達成までの時間が3年後とすると、半年後、1年後、3年後(ゴール)というように、3つのステップを設定する。
- 現在(スタート)の地点に立ち、①何が見えるか(Visual)、②何が聴こえるか(Auditory)、③何を感じるか(kinesthetic)【VAKモデル】を言葉に出してみる。
- 未来に向かって3歩歩き、ゴール地点に立ち、VAKモデルを言語化する。
- 現在の位置に戻り、現状をVAKモデルで言語化。
- 1歩歩き、半年後の地点に立ち、その状態をVAKモデルで言語化。
- 1歩歩き、1年後の地点に立ち、その状態をVAKモデルで言語化。
- 1歩歩き、ゴールの地点に立ち、ゴールの状況をVAKモデルで言語化。
- さらに1歩歩き、目標の先にあるメタアウトカムの地点に立ち、その状況をVAKモデルで言語化。
- 再び現在の地点に戻り、上記のステップを言語化しないでペースを速めながら、3回以上繰り返す。
- 最後の回は、メタアウトカムまで行かず、ゴール地点で十分にアンカリング(ガッツポーズなど自分を最高の状態に持っていくための条件付け)する。
バックキャスティング思考法
チェーンプロセスによって未来に至るタイムプロセスが十分にイメージできたら、次に計画を実行するための具体的な手法として、バックキャスティングを行う。バックキャスティング とは未来思考の1つで、「未来」を起点として、そこから逆算して、「現在」を考えることである。手順は以下の通り。
- 現在の自分の能力を一切無視して、「どのような自分になりたいのか」、「どのような仕事をしていたいのか」など「なりたい自分」を明らかにして、具体的な目標をあらためて設定する。
- 「なりたい自分」に必要な能力・スキルを書き出し、今の能力・スキルと比較することで自分に足りない能力・スキルの「ギャップ」を明確にする。
- 日々、内なる自分と向き合い、理想との「ギャップ」を埋めていく努力をする。
- 年始や四半期というタイミングで、自分の「未来年表」を振り返り、オンスケジュールで進んでいるか、遅れているかを認識し、場合によっては打ち手を変更するようにする。
大切なのは「理想的な自分の未来」を描く機会を定期的に更新していくことである。ホンダの本田宗一郎さんやソニーの大賀典雄さんもバックキャスティング思考の持ち主だったといわれている。今年はスタートしたばかりなので、是非チェーンプロセス、バックキャスティング思考法を自分に取り入れて、日々のトレーニングを地道に繰り返すことで、理想の自分を手に入れるようにしよう。
童話『うさぎとかめ』が教えてくれたこと
みなさんご存知のイソップ寓話『うさぎとかめ』。この有名なお話しには人が成功するための重要なメッセージが示されているのはご存知だろうか。
うさぎはスタートから一気に駆け出し、かめとの距離を圧倒的に引き離して、ゴールまで3分の2あたりまで進んだ。ここで、うさぎは、はるか後方にいるかめの姿を見ながら、もう追いつけない距離だと確信し、眠ってしまう。
一方、かめはうさぎの走りには目をくれず、ただただゴールに目を向けて一歩一歩、歩みを進める。少しずつの距離が積み重なってやがて大きな距離となり、とうとう、うさぎの姿を捉えて、抜き去ってしまった。その後も着実に前進し、先にゴールに到着した。
ここで、大切なメッセージは、常に目標を見ていたかどうかである。うさぎはかめとの距離ばかり気にして、目標の方へ目を向けていなかった。一方、かめは、うさぎの方には目もくれず、絶えず目標の方向に目を向けていた。
また、かめは休まずに少しずつ前進することを続けていったことである。少しずつの距離でも連続して続けていけば、やがて大きな距離となる。
成功するための秘訣も、常に目標を捉えて、スモールステップでも構わないから毎日休まずに続けていくことが重要だ。